ファーストキャラは可愛いタルタルでしたが、その後わけあってエルヴァーンに転生した私こと中の人。
タルではウィンを所属国に選んだ私は、エルに転生するにあたって今度はバストゥークを所属国に選びました。
タルのときはウィンを選んだのに、なんでエルでバスなの?というのにはちょっとした理由があるのですが、というかそもそもなんで転生先にエルを選んだのか、というのにも以下同文なのですが、それはまた別の機会に。
タルのときは白魔道士(ちなみにテレポを覚えたあたりまで)だけしかやっていなかった私は、その後のエルでは赤魔道士を始めました。
なぜ赤魔道士を選んだのか、というと、白魔がソロ最弱だったことから「赤魔はソロが強い」ということにまず憧れたのがひとつ。
そして何よりAFの羽帽子がめちゃくちゃかっこよくて憧れるようになっていたからでした。
赤魔道士はAFもかっこいいし、AF2ことレリック装束のかっこよさも格別です。AFに惚れた、という理由で赤魔をやり始めた人は多いんじゃないでしょうか。
ちなみに赤AF2だけは、75キャップ時代に裏に通ってフルコンプしました。デュエルシャポーは大袈裟ではなく、赤魔道士の象徴、当時の全赤魔の憧れでしたよねぇ。
AFを着たい、だけを理由に始めた赤魔道士ですが、やってみたらこれが大変面白く、気が付けばエルでのメインジョブになっていました。
エルの高フィジカルを活用しまくって、序盤こそはもっぱらソロで敵を殴っていましたが、当時のFF11はとにかくソロではすぐにキツくなる仕様。
もともとアタッカー志向が無く支援系ジョブに興味が向いていたことも手伝い、そのうちオートリーダー(自身がリーダーになりレベリングPTを組むことのスラング)を発動して、ガンガン赤魔でレベリングに行くようになりました。
なお当時すでに赤魔道士はレベリングにもコンテンツ系にも引っ張りだこの人気ジョブでしたが、それもLv41でリフレシュを覚えてからの話であり、さらにフィジカル特化で魔道士適正の低い種族であるエルはPTに誘われにくかったのです。
ちなみに赤エルならではのPT話のひとつに、クフィムでのレベリングのときにサポ戦をつけて疑似ナイトをやったことがあります。
他にどうしても前衛がいなかったことに加え、クフィムレベルだからこそ可能だったのですが、いわゆる殴り赤ではなく「ガチ前衛をやる赤魔」というのはPTメン達にも珍しいことだったようで、わいわい盛り上がりながら楽しく狩ったのを覚えています。
そんなこんなで楽しく赤魔道士をやっていた私ですが、あるとき以降のヴァナライフを一変させたジョブと出会います。
それとは忍者。
当時の私の忍者というジョブに対する認識は、「ジラートジョブの一つで、二刀流がカッコよくて、空蝉とかいう術を使えて、なんかベテランさんがやってるテクニカルなジョブっぽい」くらいのものでした。後に分かることなのですが、当時の忍者はとにかくお金がかかるジョブだったので、他ジョブに比べたらやっている人が少なかったのです。やるとしても、他前衛メインの人がサポレベルまで、というケースが多かった。
LSメンの忍者取得クエストに出かけたついでに自身も忍者を取得し、本当に気まぐれに、どうせ取ったんだからちょっと遊んでみるかーくらいの気持ちで忍者にジョブチェンジしました。
そうしたらそれがびっくりするほど面白かった。
主に後衛職をメインとしてきた私には「前衛ジョブ」であること自体が目新しく、まして「片手刀」の二刀流という特別仕様、さらに「空蝉の術」という効果もエフェクトも何もかも唯一無二のアイデンティティ。
空蝉で敵の攻撃を無効化できる忍者はPTにも引っ張りだこで(低レベルのうちはまだ一人で盾は出来ないのですが)、あらゆることがまさに革命的な楽しさでした。
そんなこんなであっという間に忍者にハマった私は、どんどん忍者でレベリングにいくようになっていきました。
今でこそ筆頭メインジョブな忍者ですが、そんな具合に、忍者を始めたキッカケは「ただの気まぐれ」という本当にささいなものでした。
忍者についての思い出はそれこそいくらでもあるので、ちょいちょい書いていくとして。
今回ふれたいのは、忍者のレリックである「鬼哭」に絡む、私にとっては少し苦く要反省なお話です。
ジョブ取得から一気にレリックに話が進むんかい、という感じですが、レリックはある意味でジョブの目標のひとつであり、個人的にちょっとネガティブな話でもあるため、今忍者についてを書き残すなら避けては通れない話だなと。
それならいちばん最初に書いてしまおう、と思い立ちました。
現役時代は手が出なかった鬼哭ですが、メイン忍者であるからにはいつかは所有したい、とはずっと思っていました。
2019年に復帰したときに特に大きなカルチャーショックを受けたことが、レリックなりミシックなりエンピなりの強力なジョブ専用武器、いわゆるRMEの入手が、多くのプレイヤーにとって身近なものになっていたことです(その傾向は2011年の現役引退時にも既にありましたが)。
金策手段が増え、またプレイヤー自身も大幅に強化されたことで戦闘部分の消化が楽になり、RMEの1本や2本を持つことは、容易ではないにしろ誰にとっても現実的なものとなっていました。
2019年に復帰したとき、当初はあくまでものんびりヴァナを懐かしむつもりだったのが、そういった状況を知るにつけ、私もまた思うようになりました。「今なら頑張れば鬼哭を作れるのではないか」と。
一念発起した私は、それからはヴァナでのすべてを鬼哭の作成に費やすようになりました。そして数ヶ月かけて、ついに鬼哭完成。
オーグメントこそついていないけれど、実用範囲までどうにかこぎつけた、夢にまで見た忍者レリックです。
嬉しかった、のは間違い無いのですが、ちょっとキャパを超えて頑張りすぎてしまった私は、鬼哭を作ったことで一気に糸が切れてしまいました。いろいろとすっかり疲れて、結局ここまで頑張って作った鬼哭をほとんど使うことなく、再びヴァナから遠ざかってしまったのです。
以前どこかの記事で「2019年に一度復帰したものの、あることを契機にまた辞めてしまった」というようなことは書いた気がします。その「あること」というのが、これでした。思えば現役時代も、忍者というジョブには金銭面で振り回されたものですが、復帰してまで同じ轍を踏むとは、我ながら進歩がありません。
もちろんこのことだけが理由ではなく、「現状のヴァナ」への接し方を間違えていたことや、過剰な期待をしすぎていたことも、以前に書いた通りです。
そしてこのときの大きな失敗を、自分でようやく噛み砕き消化して、2021年からまたちょくちょくヴァナを訪れるようになりました。
ちょっと苦い思い出を作ってもしまったけれど、私は未だに忍者がいちばん大好きなジョブで、鬼哭はヴァナにおける大切な宝物のひとつです。
「ソロでやっていく」ことを決めているので、仕様上これ以上の強化はできません。いやジョブポを死ぬほど貯めればソロでもイケるっぽいですが、まあ現実的ではないでしょう。
神無はやろうと思えばソロで作れるとはいえ、鬼哭で正直おなかいっぱいだし、イオニックウェポンの丙子椒林剣はソロでは無理なので入手は考えてない。
まあ「欲張らずに遊ぶ」ぶんには現状で充分だし、むしろ「これ以上は求めてはいけない」という良いストッパーだと思っています。
そのへんの入手を考えてない以上は、現時点では主に金糸雀が鬼哭のパートナーです。トータル1000回以上緑魂石をぶっこんで、ようやくストアTPつきでそれ以外のパラメーターも悪くないコレができました。ストアTPがもうちょっとあれば良かったけど、試行回数からしてもこのへんで妥協するのが良いかな。何より、あのオグメつけるの延々やってると眠くなっちゃうんですよね。
初めて忍者でフィールドに飛び出したのも、このサルタバルタだったなぁ。ファーストキャラがウィン出身だったせいもあり、エルになってからもウィンは好きでよく来ていたので、何かと「初めて」の思い出がウィン周辺には多いです。
ちなみに鬼哭を装備するとオーラみたいな光がモヤモヤ出るのがなんとなく気恥ずかしくて、戦うとき以外は外してしまっています。作ってからけっこう経つのに未だに慣れません。そのうち慣れることもあるのかしら。