曖昧で優しい色の空。ヴァナの色彩はとても美しいなと思う。
現在のプレイ日記よりも、過去の覚書きを書き留めておくことがどちらかといえば優先順位は高いのだけれど、昔のスクショがことごとく存在しないのが、つくづく残念。スクショが残っていれば、その1枚1枚から、様々な思い出を手繰ることができただろうに。
2003年12月からスタートしたヴァナライフを、私は2011年で実質引退している。今はふらっとログインして適当にヴァナの空気を味わっているだけの、ぼっち隠居プレイヤーだ。
2011年に休止した、とはっきり断言できるのは、FFへの熱が急速に冷めたきっかけが、かの「東日本大震災」だったからだ（私は直接の被災者ではなかったけれど）。
今思えばヴァナに冷めたのではなく、当時日本全体を覆っていた強い終末感に飲まれてしまったのだろうと思う。リアル環境の変化で、それ以前よりログイン時間が減っていたこともある。
あと、長年プレイしてきた上での「疲れ」も、正直あったと思う。
当時の私は、仲の良いフレンド達と比較的のんびりコンテンツを楽しむ一方、固定のアビセアLSにも参加していた。
あの頃はアビセア3部作が終わって、新たにVWが始まった頃。
アビセアLSも、アビセアでの活動が一段落し、新たなコンテンツLSへと姿を変えつつあった。
ヴァナライフ通して、HNMLSと空LSには参加したことがない。
Lv75時代の裏LSには、固定で参加した時期と、野良裏によく参加していた時期がある。
自分がリーダーとなって立ち上げた目的LSは、リンバスLSくらい。
アトルガン関係のコンテンツは、もっぱらフレ達と攻略した。
装備集めのためにがっつり固定LS活動に束縛される、というのは性に合わず、リンバスLSに関しては「目的のものをコンプしやすく、活動時期が長期的にならない」ことから、それならやれるかなと見越して立ち上げた。
これが異例中の異例で、基本的にはフレンド達と、できる範囲のコンテンツ攻略をするスタイル。それで足りない場合は、野良シャウトで人を集めて攻略、または野良シャウトに乗る。もしくは参加条件の一致する目的LSに、比較的短期間所属する。
とはいえこうして振り返ると、けっこうコンテンツLSにも参加していたんだなーと思う。
普段常駐するLSは雑談LSで、私は長いことここのリーダーをやっていた。
何度かパールをもらったりもしたけれど、居心地がいまいちで、「それなら自分で自分の好み通りのLSを作ろう」と思い立ったのが発足理由だった。
初期からずっと、仲の良いフレンド達と、長いことこのLSで過ごした。
ちなみに絆ブレイカーと呼ばれていたプロマシアミッションも、このLSで無事にクリアした。
ヴァナでの生活はとても楽しかったけれど、怒濤のアビセア時代が過ぎ、Lv99時代となり、それまでのヴァナから様々なことが大きく様変わりして、自分の中で「FF11というひとつの大きなコンテンツの節目」が来ていたのだろう。
そこに東日本大震災という大きな出来事があり、リアル環境の変化でログインが難しくなりつつあったこともあり、気持ちの比重が少しずつヴァナから他のことに移っていったのだろうと思う。
2011年の休止時、私はとくにフレンド達の誰にも「さよなら」はしていない。
いちおう「あまり来られなくなる」とは伝え、フレンド達がほしがっていたもの、やりたがっていたことは、出来る限り片付けておいた。
引退やら休止やらという話でもなく、少しずつログインが間遠になり、いつの間にか完全にログインしなくなっていた。
ヴァナはいつか必ず終わる世界だけれど、忘れない限り「その世界であった出来事」は残り続ける。
だからこそ、「さようなら」で終わりにするより、そういう終わり方で良かったのだろう、と思っている。