思い出せる限りのことを、思い出したらその都度書いていくつもりだから、順序や脈絡はこの覚書きには基本的に無い。
そもそも私がFF11に惹かれたきっかけは、確かネカフェのポスターか何かだった気がする。
その頃は、ネットでのオンラインゲームとか、未知すぎてさっぱり意味がわからなかった。
ただ、それまでの「一人でプレイするもの」というゲームとは根本から違うらしいということに、どちらかといえば得体の知れない恐さを感じていたように思う。
それが「やってみたい」に変化したのは、「BONODORI」だかなんだかという「ユーザーイベント」の話を聞いてからだ。
BONODORI、つまり盆踊り。
リアル時間のいつに、ゲーム内の街のどこに集まろう、とサーバー内のプレイヤー達が自発的に呼びかけ合い、集まって、盆踊りを開催したという。
リアル世界ならなんてことない夏の風物詩を、しかし「ゲーム世界」という舞台の中でやる。しかもそれが、ゲームの運営サイドが提供したイベントではなく、「完全にユーザー達が自身で企画したユーザーイベント」だったという。
具体的な内容までは分からなかったけど、ただひたすら「なんだそれ。すごい」と思った。
「プレイヤー自身がゲーム内でイベントを立ち上げ、しかも大勢のプレイヤー達が寄り集まり、協力しあって実行する」という流れ自体が、もうそれまでのゲームというジャンルの中ではありえなかった。そんなことがゲーム世界の中で起きる、ということ自体が、まったく想像もできない。
理解もできなかったけど、「オンライン世界」という要素が詰め込まれた象徴的な出来事に思えた。