プレイ日記

今は昔

2019年、約8年振りにヴァナを訪ねて驚いたことはそれはもう山ほどあったのだけど、中でも印象的だったのはマウラの変わりようだった。

かつては閑散とした、少し寂しいくらいの港町だったのが、今ではあちらこちらに冒険者がいてえらく賑わっている。

何やら「アンバスケード」なるバトルコンテンツが実装され、その入り口がマウラだったので、以来すっかりアンバスケード目的の冒険者達が詰めかける場所に変わったらしい。

変わらないのは、あの穏やかで柔らかなマウラのBGMと、行き交う定期船という風景だけだ。

当時の閑散とした穏やかなマウラが好きだった身としては、正直少し寂しい。

でもこうやって様々なことが移ろってゆくことも、オンラインゲームというものの風物詩なのだろう。

 

それはさておき、2019年の一時的な復帰のときはほとんどさわることのなかった「アンバスケード」。

ブランクの間にやれることが増えすぎていて、正直2021年に再復帰した今も、まったくといっていいほど手が回っていない。

というか、個人的に装備面で最優先したかったのが「好きなジョブのAFだけでもIL119にしたい」ということだったから、もっぱらそっちの素材やらレム物語集めやら金策やらに駆け回っていて、とてもじゃないが見知らぬコンテンツであるアンバスケードにまで手が回らなかったのだ。

何やら「アンバス装備はとても良い」という話だけはよく聞いていたから、いつかはやらねば、とは思っていた。

で、とりあえずやってみた。

正直まだまだ装備が揃っているとは言い難く、しかもソロ+フェイスだから、やろうといっても「2章」のせいぜい「ふつう」あたりまで。それ以上は、挑んでも正直勝てる気がしない。

今月、といってももうあとわずか3日ばかりだけれど、メニューは「トカゲ3匹とエフト3匹のリザード類盛り合わせセットを倒せ」という内容らしい。

今IL119になれるジョブは、忍者、赤、黒、魔導剣士あたり。でも黒魔はAFをひとつも119に打ち直せてないし、魔導剣士は正直まだまだ全然扱えておらず、忍者は対複数相手の戦いには不向き。

となると白羽の矢が立ったのは、消去法的に赤だった。

昔よくやっていたような完全な赤ソロともまた違って、「複数のタゲを引き付けながら、つまり盾として機能しながら戦う赤」にならねばならず。

一考した後、「赤/ナ」で出撃。全力の自己強化と現在持ちうる限りのダメージカット装備で固め、寝かしながら戦う戦法を選んだ。

サポ黒のスリプガで一気に寝かせる、という戦い方でも良かったのだけど、タゲ取りのためのフラッシュが欲しかったのと、サポナによる防御底上げ、センチネルなんかの強力なヘイト維持にも使えるアビが欲しかった。

フェイスは「範囲攻撃がない前衛」ってことで、イロハや遠隔系のテンゼンあたりを選んでみたり。後衛フェイスはヨランオランに、マーチ目的でウルミア。あとバ火力の権化シャントット様。連携MBはもうフェイス任せ。

結果的にシャントット様が気が付いたら途中で落ちてたりしたことも数度あったけども、まあまあ安定してクリアは出来た。

ただ時間はやっぱりかかったかなー。思ったよりガチガチ防御寄りの赤でもそれなりに削れたのは良かったけれど、なにしろザコ6匹という数に、ちょいちょい寝かすだの何だのという手間がかかった。

パソコンでのプレイは、ちょいちょいプレイしている今でもいまいち慣れていない。現役時代は専用キーボード(キーボードとコントローラーが一体になったやつ)を使っていたせいで、キーボードとコントローラーが別個になっている今のスタイルだと、咄嗟の時になかなか素早く思った通りの立ち回りが出来ない。慣れるしかないのだけれど、大変もどかしい。

 

なんだかんだ何戦かして、今頃やっと、アンバスのジョブマントを2枚ばかり手に入れることができた。

ゆくゆくはやってるジョブぶんを全部もらうのだろうけど、ひとまず最優先したのは、忍と赤。まだオグメまでふれてないけど、素でもそれなりに役立つのはさすが良いモノだ。

だけれども、「いくら月がわりとはいえ、この同じことを延々と繰り返すの…?」と考えると、正直いってコンテンツ的には果てしなくつまらなく感じてしまった。戦う場所もどっかの監獄みたいに閉鎖的だし暗いし、自分なりの戦術なんかを確立するまでの試行錯誤は楽しいだろうけれども、なんといっても「一ヶ月同じメニュー」なのよ?

延々とひとつの場所にこもって同じことを繰り返す。というのは、現役時代ならともかく、完全に隠居老人が観光客気分でヴァナに復帰したような今では、正直やってらんない。まったくやらない、というのではないけれど、集中してこもったりしたら、早晩うんざりしてまた休止しそうだ。

何を隠そう、2019年の復帰が短期間になった原因のひとつは、まさに「いつのまにか装備集めがメインになってしまって、つまらなくなった」ことなのだから。また同じ轍を踏むわけにはいかない。

今またヴァナに戻って来た理由は、あくまでも「ヴァナの風景や空気を懐かしみながら楽しむこと」。

そのためにある程度の装備集めなんかは勿論する。だって、たとえば赤魔道士なら、やっぱり赤AFを実戦投入したいし、フルAFでヴァナを歩き回りたい。

ただ、今は装備集めを主目的にしては駄目だ。最低限のんびり楽しめる範囲にとどめないと、物欲に走りがちな私のことだから、またヴァナがつまらなくなってしまう。